2025年04月28日
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高齢者のためのタッチケア講座開催しましたー三和クリニック、シン尼から連携の会ー

2025年4月23日に、尼崎市内の在宅医療クリニック、三和クリニックで医療者・福祉職の皆様向けに、タッチケア講座を開講させていただきました。お忙しい中、お仕事が終わった後の2時間に、ご参加くださり感謝です。コロナが開けて、ひと段落したせいか、昨年から、高齢者施設や医療機関でのタッチケア出張ミニ講座の依頼が増えつつあります。
ご関心の方は、ぜひタッチケア支援センターまでご連絡ください。
尼崎市の阪神尼崎駅近くで、三和本通り商店街に近い三和クリニックさんは、かつての長尾クリニックで、在宅医療を切り拓き、「平穏死、10の条件」「痛くない死に方」など,著書多数の長尾和宏先生のクリニックです。長尾クリニック時代に、私自身の父の在宅看取りと、現在も母の訪問医療を支えてくださいました。尼崎市を代表する在宅クリニックさんですが,今は名前がかわり「三和クリニック」となられました。
長尾和宏先生は医師業を卒業されて、今は映画製作など新しい道を歩んでおられます。長尾先生が切り拓いてこられた道を振り返り、私も育てていただいたのを思います。長尾クリニックさんとのご縁が、偶然、2011年のNPO設立と東日本大震災の年からであることを思い出しました。父の在宅医療を探していたのがきっかけでしたが。
今日はお若い新しい院長先生の豊國剛大先生もタッチケア講座にご参加くださいました。とてもお優しい感じの方で、ユマニチュードやマインドフルネスを取り入れておられると。新しい世代の在宅医療の担い手のみなさんと出会えたことも本日の収穫です。
内容は
①タッチケアの基本理論
②高齢者・認知症の方のためのタッチケアの効果と注意点
③体験ワーク1 セルフタッチングとセルフケア
④体験ワーク2 肩・背中のタッチケア
ご参加の皆様から、ご感想をいただきましたので、こちらにご紹介させていただきます。
「 触れるだけで、すごく癒される感じや、温かさが安心を感じてタッチングのすごさを感じました。(タッチケアを)する側が心地よいことを感じると、相手の方にも繋がると、両方体験をして実感することで理解できて良かったです」
「 医療・介護の現場の方がタッチを学んで下さることがうれしかったです。参加させていただき、ありがとうございました」
「何か特別な物を使って、特別なことをするのではなく、自身の手で癒しとリラックス効果を与えられるのが素敵だなと思いました」
「自分で触れたり、人に触られたりすることで、大切にされているなと感じることができました。言葉だけじゃなく、触れることで伝わることもあるんだなと思い、日々の仕事や生活に活かしていきたいです」
「人の手の温かさを感じることができて、とても幸せな気持ちになりました」
「日々やっているマッサージやタッチを受けることでの感覚、気持ちよさ。やる方も癒されることを実感できた。ケアにぜひ、活かしていきたい」
「実施できそうだと思いました。また勉強していきたいです。家族にもしてあげようと思います。」
2時間いただいたので、ついうっかりタッチケア理論を語りすぎてしまいました。タッチケアが効果的である科学的理論は今や山のようにありますが、忙しい医療者・福祉職の方に、いかに短い時間でコンパクトに、理論と体験ワークのバランスをよくしてお届けするのかが、今後の課題となります。何か、20分ぐらいの簡単な動画を作成するのも良いかもしれません。
そして、、、どんなに理論を語っても、体験と実践(practice)に勝るものはありません。触れ合ってくださったあとの医療者・福祉職の皆様の表情や雰囲気、場の空気が見事に変わっていきました。こうした体験ワークを、安全に心地よく体験していただくのが、ほんと大切なんだと再確認しました。まずは、自分自身が体験し心地よさ安心感を受け取り、対人援助職の皆様が、お互いの神経系を調整していかれることが、とても大切です。
終わってから、若い訪問看護師さんが、「ただ触れられるだけで、こんなに安心感と心地よさがあるなんて、驚きました。明日からの終末期の方の在宅看護にも活かしたい」「痛みに苦しむ患者さんに、ただ手をあてていたことが、無駄ではなかったことを知りました」と。
今日育んだやさしいタッチが、明日から利用者さんに届けられるのです。こんなにやり甲斐のある仕事はありません。
本日、企画くださいました、三和クリニック広報担当で、”シン尼からの連携の会”の港谷さんありがとうございました。
尼崎から世界に向けて、やさしいタッチの輪を広げていきましょう!