米国ホスピタル・ベースド・マッサージ関連講座

ホスピタル・ベイスド・マッサージ (HBM / Hospital Based Massage)は、医療環境下の様々な状況に応じて発展してきた一連のマッサージ・セラピーの総称です。米国では1980年代からスタートし、1995年にはホスピタル・ベイスド・マッサージ・ネットワークが発足しています。良質なHMBは、安全かつ効果的、そして持続可能な形で、心臓疾患・脳梗塞・癌・リハビリテーション・緩和ケアなど、個々の患者や病院全体の複合的な状況に応じて、マッサージやボディワーク・セラピーとして提供されます。現行では、日本ではマッサージ・セラピーをタッチ・セラピーと表記いたします。

キャロリン・ターグ女史:米国ホスピタルベースドマッサージ認定指導教官

2015年 秋 来日講座日程 <リーフレットはこちら>

*お申込みフォームが、各講座の詳細にあります。

10月31日(土)~11月3日(火)計24h
会場;京都スコラ(京都府京都市)
第二回 オンコロジー・タッチセラピー講座 レベル1
Oncology Touch Therapy
~がんを生きる人々へのタッチセラピー~
(オンコロジータッチ認定セラピスト養成講座)
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pictures from Tracy Walton & Associates
11月6日(金)~8日(日)計21h
会場:梅小路公園内 緑の館 (京都府京都市)
第一回 ニューロ・タッチセラピー講座
Touch Therapy for People Living with Neurological Challenges
脳卒中や事故等の脳神経後遺症状と共に生きる人々へのタッチセラピー
~ニューロ・タッチセラピスト養成講座~
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キャロリン・ターグ氏 プロフィール Carolyn Targue

米国カリフォルニア州認定マッサージ・セラピスト。統合医療の先駆的エリアであるサンフランシスコで、Hospital Based Massage (医療機関におけるマッサージ・セラピー)のセラピストとして、医療現場で実践に従事するとともに、医療環境内外での、安全で効果的な代替・補完療法の専門家として活動する。 特に成人および小児科でのがん患者や、脳卒中や事故等での脳神経後遺障害者へのマッサージ・セラピーを専門的に追求し、マッサージ・セラピストの教育プログラムの充実にむけて、国際的に活躍中。また、元高校教師としての経験を活かし、成人教育と自己成長トレー二ングを、セラピストの教育メソッドに取り入れる。医療機関でのマッサージ・セラピー事業のコンサルタント経験も豊富。 施術においては「ゆっくり・優しく・ソフト」なタッチを重視。病院の過剰なストレス環境での患者の不安・苦痛の緩和と、自己治癒力の促進、患者とのつながりを大切に、今・ここの気づきと共に在る、心のケアに注目する。また、クラニオセイクラル・セラピー、ローゼン・メソッド、レイキなどの手法に、グリーフ(悲嘆)ケアもとりいれ、ボディ&マインド&スピリットへのかかわりを通じて医療におけるマッサージ・セラピーを構築することを、自身の教育者としての役割として位置づける。 ACCAHC(代替補完医療学術コンソーシアム)会員、ホスピタル・ベイスド・マッサージ、オンコロジー・マッサージ認定セラピスト&認定指導教員 


【職歴】

カリフォルニア州サンフランシスコ市のパシフィック・メディカル・センター、Health & Healing 統合医療教育プログラムにて、マッサージ・セラピスト、および、その指導教員として長年従事。スタンフォード大学ルシル・パッカード子ども病院でも小児がんの子どもたちへのケアにあたる。現在、『神様のホテルー奇跡の病院で過ごした20年間―』(著者:ヴィクトリア・スウィート【毎日新聞社】)で絵が語れた、サンフランシスコ市内のラグナホンダ病院(Laguna Honda Rehabilitation center )に活動拠点を移し、医療環境下でのマッサージ・セラピーの施術と教育に従事する。
HP http://www.tagueconsulting.com/


~キャロリン・ターグ先生を推薦します~

今から7年前、代替医療を行っているサンフランシスコの病院でキャロリン先生と出会いました。病院でマッサージを中心とした”代替医療”を教えるキャロリンが、私の先生でした。私は看護師としてのキャリアはありましたが、キャロリンが教えてくれたのは看護とは違ったアプローチでした。マッサージをするという行為だけでなく、目の前の患者様のためにすべての意識をそこに集中する大切さを教えて頂きました。キャロリンは穏やかで、言葉を介さなくても分かり合える不思議な魅力を持っているので、キャロリンが築く患者様との関係は、ただマッサージ施術者とその患者を超えたものでした。今回のワークショップは、マッサージセラピストとして、また教育者としての彼女の経験が活かされ素晴らしいものになるでしょう。

【久木元由紀子(看護学教諭)】

(13年間、米国サンフランシスコとハワイで看護師・看護教員として過ごす。代替医療に興味を持ち、その流れでキャロリン・ターグ女史に師事。サンフランシスコの病院でのマッサージのインターンを経験する。2013年帰国。現在は、大阪の医療系大学で看護学准教授として指導にあたる)

癌や難病等、重篤な状態の方への、安全で効果的なタッチケアの在り方を探求する中、久木元さんから米国のホスピタルベイスドマッサージとキャロリン先生のことを伺いました。お話を聞いて、これだ!とぴんとくるものがあったのですが、2014年6月、サンフランシスコでキャロリン先生ご自身に実際にお会いし、それが確信に変わりました。施術の在り方、セラピスト育成に関する哲学等、大いに共感し、今回の初の来日講座の企画へと至りました。キャロリン先生は、医療環境下でのマッサージ・セラピストとしての豊富な経験や知識と共に、先生ご自身の深い人間観と創造性を通じて、マッサージセラピーを、病に苦しむ人々の心を支える、魂の癒しのケアとして展開されています。また、教育者として非常にしっかりとした考えをおもちですので、私自身、これからもさらにキャロリン先生から学びたい気持ちでいっぱいです。
【中川 玲子 (NPO法人タッチケア支援センター 代表理事)】

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