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2025年 こころにやさしいタッチケア中級講座 ―タッチケア・セラピスト養成本格コース―

こころにやさしいタッチケア中級講座

― 2025年春 タッチケア・セラピスト養成本格コース ―

心のケア・魂の癒しとしてのタッチケア

関西&東京 6日間+実習


こころにやさしいタッチケア基礎講座』修了生の方を対象とする中級講座ータッチケア・セラピスト養成講座ーの御案内です。この連続講座では、対人援助の現場でより実践的・臨床的に取り組むタッチケアの習得を目指し、6日間(7時間×6日計42時間)の対面講座と、高齢者施設での1日実習で構成されます。様々な臨床の現場を想定し、より実践的で効果的なタッチケアの施術力を総合的に深めます。

こころにやさしいタッチケアは、米国カリフォルニア州エサレン研究所で開発されたエサレン®マッサージの技法と教育法と、米国ホスピタルベイスドマッサージの医療環境下での臨床的マッサージの理論をもとに、日本社会に適するようにNPO法人タッチケア支援センターがアレンジしてお届けするタッチケアのメソッドです。

体験的な教育を通じて脳・神経系にダイレクトにかかわりながら「ゆっくりと、今・ここの気づきと、呼吸とともに触れていく」、穏やかでやさしいタッチケアを身に着けます。”こころにやさしい”のベースにあるものは、「安心・安全」「ここちよさ」「身体への気づき」「つながり」で、特に重要視しているのは施術者自身の今・ここに在る存在の在り方(プレゼンス)です。そのため、クラスでは身体ほぐし、マインドフルネス、グラウンディング、呼吸など、身体感覚の気づきを深めるソマティックな体験ワークを何度も繰り返しておこないます。

高齢者施設実習を含む全日程の修了生の方には修了証をお渡しし、次の上級講座(指導者養成講座)に進むことができます。また、NPO法人タッチケア支援センターの主宰するボランティア活動に参加することが可能となり、認定ボランティア証を授与いたします。規定の課題を提出された方にはこころにやさしいタッチケア認定セラピスト証をお渡しします。

クラスは、オリジナルテキスト(約80ページ)を使用し、座学と体験ワークによる探求、様々な実践的なタッチケアの実技実習、さらにボランティア実習で構成されます。コースの内容については、下記をご参照ください。

【会場】

関西 : アマナスペース(タッチケア支援センター、セミナールーム)
     兵庫県尼崎市立花町2-13-10アルファホーム1階
     JR立花駅(JR神戸線、大阪から西に3駅目)から徒歩7分

東京  :    東京都 品川区 JR目黒線、目黒駅から徒歩数分(お申し込みの方に詳細をお伝えします)

【日程】

関西日程
2月15 (土)16(日) 3月15(土)16日  4月12(土)13(日)
(すべて10時~17時30分)
*ボランティア実習(尼崎市内) 4月19日(土) 10時~17時

東京日程
3月1日(土)2(日) 4月26(土)27日(日) 5月17(土)18(日)
(すべて10時~17時30分)
ボランティア実習 5月19日(月曜日)(東京都内)

【講座内容】*内容・順番等、変更することがあります。

第一章 セルフケアとセルフタッチング
基礎講座でもおこないました”セルフタッチング”。こころにやさしいタッチケアは”わたし”に触れることから始まります。中級では、口座の始まりにセルフタッチングを行うことで、自分自身の姿勢や呼吸、意識をととのえ、全身とハートとつながった柔らかく優しい手を育みます。また、からだほぐしや、緊張を手放す身体ワークもおこないます。

第二章 からだの様々な層の理解とタッチケアの実践
様々な体験的なワークを通して、心とからだのつながり、ボディ・マインド・スピリットのつながりなど、部分ではない全身のつながりを大切にした身体観を深め、人間観を育成します。また、筋肉・筋膜(ファシア)・骨格・関節・経絡・反射区・循環・エネルギー等、からだの様々な層についても考察し、基礎講座でおこなった「肩・背中のタッチケア」「ハンドトリートメント」の技術をさらに深めます。

第三章 タッチケアの手技とスタイルの分類と技術の習得
「ふれる」「さする」「マッサージ」等、様々なタッチケアの手技をまとめ、その効能とどのような場面で活用されるのかなどを総合的に学びます。また、コミュニケ―ション力と解剖学の理解をより深め、ハンドトリートメントの技術力を高めます。座位での肩・背中のマッサージワーク、足湯とフットトリートメント、マッサージテーブルを使用した寝たきりの方へのタッチケア等を実践的に学びます。

第四章 セラピストのメタスキルの向上① ー施術者のプレゼンスの向上ー
施術で最も大切なのは施術者のプレゼンス(presence)。今、ここで存在すること。中級では、プレゼンスを深めるために、セラピストの“メタスキル(個々の具体的な技法をこえた、背後にあるその人の姿勢)”に注目し、体験的でソマティック(身体感覚の気づきを深める)なセルフケア・ワークを何度も体験していただきます。グラウンディング、マインドフルネス、呼吸、身体ほぐし、、、そして、プレゼンスの向上について様々なことを体験しましょう。

第五章 セラピストのメタスキルの向上② ーいかに人とつながっていくのかー
施術の質を決める最大のポイントは人と人との”つながり”。ここでは、身体的・神経的・空間的な様々なつながりに関する体験ワークを通じて、セッションの質を安定させる方法を考察します。また、協働調整・ラポール・アセスメント・チューニング・ペーシングについて学びましょう。

第六章  座位での肩・背中のタッチケアー肩こりの理解ー
肩こりの心理的・身体的原因を整理し、その改善方法について学びます。筋骨格系の解剖的理解を深め、より実践的で、心地よい座位での肩・背中へのタッチケアを習得します。

第七章 施術者のメタスキル③ ホリスティックな身体観・人間観を育む
西洋医学における身心二元論と、東洋的な身心一如の考えを比較し、よりホリスティックな人間観について、こころ・身体・存在・環境・・・・自然界等、すべてがつながりあっていることについて、考察を広げていきます。

第八章 セラピストのメタスキル④ あるがままの尊重と非侵襲的アプローチ
受け手の方の内的な感覚を大切にし、今・ここで寄り添うとはどういうことなのでしょうか? 相手を無理に変えようとせず、あるがままを尊重するとは? ここでは、様々なワークを通じて、共にあること、ただ触れること・・・をご一緒に体験しましょう。あるがままの尊重、非侵襲的アプローチ、つながりのワーク、バウンダリー、パーソナルスペースの尊重、空間感覚の成長等等、自分自身の心身の癒しとなるようなワークを毎回行います。

第九章 こころにやさしいアプローチを支える神経系の理解 ① 自律神経と内分泌系
脳・神経系と皮膚感覚のつながり、神経系の理解を、基礎講座に続き復習します。また、”ストレスとは何か?”についても考察しましょう。自律神経系にくわえ、内分泌系の働き(オキシトシン、セロトニン等)についても学びます。また、不安や怖れ、痛みや不眠等を緩和する、タッチケアの緩和ケアとしての効果についても考察しましょう。

第十章 こころにやさしいアプローチを支える脳・神経系の理解 ② ポリヴェーガル理論
米国イリノイ大学精神医学名誉教授のステファン・ポージェス博士が提唱したポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)を理解することで、”安心・安全””つながり””リラクセーション”、またトラウマによる不動化・凍り付き反応等を理解することができます。社会的交流神経系を理解し、タッチケアのかかわりについてより深めていきましょう。

第十一章 タッチケアに伴う心理的諸問題
心の心理学的機能の基本を理解し、触れる・触れられる関係において浮上しやすい心理的諸問題ー愛着・投影・転移/逆転移・境界線の侵害・セクシャリティ等ーについて理論的に学び、その対策について考察します。

第十二章 タッチケアに伴う傾聴とナラティブ
タッチケアは深いリラクセーションをもたらすとともに、信頼関係が深まることで、受け手の方が自らのストーリーを語る(ナラティブ)ことがよくあります。ここでは、タッチケアにともなう”ナラティブと傾聴”について考察し、いくつかの体験ワークで深めていきましょう。また、受容と共感、そして、共感疲労とコンパッションについても考察します。

第十三章 フットトリートメントと足湯の実際 ー リンパ・静脈等体液循環の理解ー
足・脚へのトリートメントには様々な効果があり、受け手の方から非常に喜ばれます。一方、足・脚への施術は衛生面・循環器面等、様々な注意点が必要です。ここでは、足・脚にかかわることを通じて、体液循環(リンパ・血流)を理解し、静脈瘤・静脈血栓・リンパ浮腫等のリスクを管理することを学びます。また、足湯も体験していただきます。

第十四章 高齢者・認知症の方へのタッチケア
高齢者の方にタッチケアが有効である理由やその注意点、高齢者の方にはどのようなタッチケアのスタイルが喜ばれるのか? また、認知症の理解とそのアプローチ法について学びます。高齢者の方へのタッチケアを想定した、施術の実践も行いましょう。

第十六章 トータルペインの考察 ー心のケア・緩和ケア・スピリチュアルケアとしてのタッチケアー
肉体的苦痛や、心理的苦痛、そして、スピリチュアルな苦痛に対して、タッチケアはいかにかかわっていけるのか? ここでは痛みのメカニズム、ストレス、トラウマの理解、また、スピリチュアルな悩みとは何であるか?について、考察します。ここでは、ストレスケア・トラウマケア・グリーフケア・緩和ケア、スピリチュアルケアとしてのタッチケアの諸相について考察を深めます。

第十五章 終末期の方へのタッチケア ーベッドサイドでの、使った実技の実践ー
終末期の方のお身体は急激に衰弱し脆弱な状態の場合が多いですが、一方で心の不安や身体の痛みをかかえておられる場合が多く、タッチケアのやさしいかかわりがサポートとなります。終末期の方の身心の状態を理解し、肉体的・精神的苦痛とスピリチュアルペインに寄り添うあり方を考察します。ここでは、ベッドサイドでの非侵襲なエネルギーで軽い圧での”ただ、触れる”タッチの実践ワークをおこないます。

第十六章 問診と情報収集、セッション・プランの組み立て方
禁忌や注意点を正しく学び、受け手の方の身心の状態の情報収集・問診の取り方、セッションの組み立て(圧や時間やセッションスタイル等)について考察します。

第十七章 祈りとエナジーヒーリング ーマッサージテーブルを使用した、着衣でのタッチケアー
第十五章での終末期の方へのベッドサイドでの施術をもとに、マッサージテーブルを使用することで、より深いグラウンディングとプレゼンスを通じて、受け手の方とかかわれることを体験しましょう。祈りや瞑想が、ヒーリングに何をもたらすのか? タッチケアがもたらすヒーリングの諸相について、体験的に考察しましょう。

第十八章 ボランティア論とタッチケア・ボランティアの実際
ボランティアとは何か?阪神淡路大震災のボランティア元年にさかのぼり、その活動の定義、側面、注意点を理解し、高齢者施設でのボランティア実習にむかって、こころにやさしいタッチケア、ボランティア心得を学びます。

 

【受講料】

一括   120,000円
分割 33,000円×4回(計132,000円)

*お申込みの後、10日以内に2万円をお振込みください(一括の方は全額でも結構です)。その後、一括の方は残金を、分割の方は一回目の分割費用の残金13000円(33000円ー20000円)をお振込みくださり、以後は分割料金33000円を講座の直前までにご入金ください(分割の方法についてはご相談ください)

*講習料金に含まれるものは、6日間の講習料とボランティア実習、テキスト代金とオイル等の実技経費、実習用のロゴ付エプロンと、ボランティア証、修了証等です。

【ご入金先】

三井住友銀行 立花支店 普通 1718214

特定非営利活動法人タッチケア支援センター

 

【定員】

各、8名様まで(定員になりましたら締め切ります)

(4名様に満たない場合は、開講しないことがあります)

 

【お申込み方法】

下記のフォームより、お申込みください。

https://ws.formzu.net/dist/S226288746/

*必ず、メッセージ欄に「関西・東京」開講のどちらをご希望か、「一括・分割」のどちらのお支払い方法をご希望かをお知らせください。
*フォーム送信後、1週間以内に返信がない場合は、下記メールに必ず御連絡ください。あるいはお電話ください(06-4967-9839)

*また、フォームが機能しない場合は、下記のメルアドにご連絡ください。
office.touchcare@gmail.com

 

 

【キャンセリングポリシー】

全納・分割にかかわらず、下記のキャンセル料をお願いいたします。
➀クラス開講2週間前より、20%のキャンセリング料がつきます。
➁クラス開講1週間前より、10%のキャンセリング料がつきます。
➂クラス開講3日前より、50%のキャンセリング料がつきます。
④クラス開講当日は、100%のキャンセリング料がつきます。

 

*キャンセル待ちの方がおられる可能性がありますので、キャンセルを決定されましたらお早目にご連絡ください
*クラス開講2週間前は、振込手数料をいただいた金額を、返金いたします。

講師の体調不調、あるいは、新型コロナウイルス関連で、開講ができなくなった場合は、全額返金させていただくか、次回開講するクラスに振り替えさせていただきます。

 

【その他、注意事項】

➀ 熱や咳、体調不調の場合は、相談の上、返金に応じさせていただきますので、決してご無理のないようになさってください。
➁ 当日は、入り口での手のアルコール除菌、手洗い、咳エチケット、施術中のマスク着用等、ご協力ください。
➂ 安全に施術を行うため、お身体の状態を、練習相手の方に伝える必要があります。身心上、気になることがありましたら、事前に講師にご相談ください。
④ ワークショップの間に知り得た、受講生同士の個人情報については守秘義務をお守りください。

 

【講師プロフィール 中川れい子】

NPO法人タッチケア支援センター代表理事。
・こころとからだのセラピールーム“amana space”代表
・エサレン®ボディワーク認定施術者&インビジュアル・ティーチャー
・<身(み)>の医療研究会 理事 株式会社ホールネス取締役副社長

兵庫県生まれ。関西学院大学文学部美学科卒業後、塾・予備校で大学入試のための“日本史”を担当。阪神淡路大震災の被災・ボランティア体験を経て、身体を通じての身心の癒しと回復の道を探求することを決意。1998年よりボディワーク、ボディサイコセラピー、カウンセリング、ヒーリング等を学び始める。1999年にエサレン®ボディワークと出会い、自宅サロンで開業、個人セッションをひたすらに積み重ねる中、触れることの様々な作用を実感。その普及・教育・ボランティア団体として、「やさしくふれると世界はかわる」をテーマに2011年NPO法人タッチケア支援センターを設立。ソマティクス(身体感覚の気づきにかかわるワーク)を重視した、安全で心地よく、対人援助に役立つ「こころにやさしいタッチケア講座」を開講。高齢者施設・がん患者会・緩和ケア病棟・産科等での施術会や、発達障害・精神障害の方の地域活動支援センター、うつの回復期の方の就労支援センター、疼痛患者の会や、依存症の会など、様々なフィールドで、セルフケアやタッチケアの指導にあたる。また、個人サロン、amana spaceでのエサレン®ボディワーク等の個人セッションも、引き続き行う。「こころにやさしいタッチケア」「セルフタッチング」、エサレン®マッサージの施術法と教育法にならった独自の全身オイルトリートメント講座「TOUCH in GRACE」開発者。ワークショップ、リトリートのプロデュースにもかかわる。
これまで、エサレン®ボディワークの認定コースを含めての各種ワークショップを企画・主催。米国ホスピタルベイスドマッサージ公認講師、キャロリン・ターグ氏を招いてのオンコロジータッチセラピー講座、グリーフケアのためのタッチセラピー等の講座をオーガナイズする。

2021年3月に、山口創氏との共著「オトナ女子のおうちセルフケア」(秀和システム)を発刊。2022年、初の単著で「みんなのセルフタッチング」(日貿出版社)を発刊