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2021年03月09日

日々・雑感

メタスキルについて寄稿しました!(『セラピスト』誌 4月号 2021)

10年目を迎えますタッチケア支援センター、
2021年より新しいblogがスタートしました。
2011~2020年の間の旧blogはこちらをご覧ください。

2021年、『セラピスト』誌さんの特集は
心と身体のタッチング!
癒しのタッチセラピー

この、タッチセラピーの特集の最後のページ、見開き2ページで、NPO法人タッチケア支援センター代表の中川れい子が、寄稿させていただきました。
タイトルは・・・

全てのセラピーの土台として

“メタスキル”を育み、
あなたにしか出来ないセラピーを!

ただいま、販売中ですので、是非ご覧ください。

メタスキルとは、個々の具体的な方法を超えた、その人の背後にある「姿勢」のことです。
同じ技法であっても、そのセラピストのもつ、佇まい・人間観・姿勢等で、セラピーの質は大きく変わります。
メタとは「超える・・・」という意味。スキル(技術・能力)を超えた、目に見えないスキルです。
タッチケア支援センターの「こころにやさしいタッチケア」では、触れる以前の施術者の心身の在り方を、とても大切にします。

ハンドマッサージを習いにきたのに、こんなに自分自身を向き合うなんて!と、よく参加者の方がご感想でおっしゃいます^^。
特に、心理的なワークをするわけではないのですが、ゆっくりと、静かに、自分自身を感じるワークを多くお届けするから、ごく自然とそうなるのです。
でも、そのことによって、施術する人のからだの使い方、呼吸や姿勢、そして、心の在り方等が、気づきあるものと成長していきます。
まさに、クライアントさんに、もっとも影響していくことは、そこなのです。

メタスキルとは、本来は、プロセス・ワークの創始者、アーノルド・ミンデルのパートナーのエイミー・ミンデル女史の代表的著者「メタスキル」で語った言葉。最近は、様々な心理療法でも、使われはじめています。

ここでは、タッチセラピー、触れるケアやワークについての「メタスキル」について
➀ 神経的な安心・安全
➁ セラピストが自身の感情や情動を受け入れること
➂ セラピスト自身のプレゼンスを育むこと
の3つの視点で、考察させていただきました。

メタスキルの深いセラピストとしてイメージされるのは、やはり本家のエイミー・ミンデル先生。そして、私にとってはやはり、最愛のメンターであるシャー・ピアス先生が浮かび上がります。概してエサレンのティーチャーはメタスキルがあるように思うのですが、エイミーの「メタスキル」の中にも、ミンデル夫妻がエサレン研究所に長期滞在した時に古いセラピーのビデオを観たときに、ゲシュタルト・セラピーでも、プリッツ・パールスとディック・プライスのセラピーでは技法が同じでもまったく違うことから関心を持ち始めたとあるので、もしかしたらメタスキルのベースにディックの佇まいからの影響もあるかもなぁと想像しています。タッチケア支援センターの「こころにやさしいタッチケア」が、エサレン®ボディワークをもとにしているのも、今回「メタスキル」についての寄稿依頼をいただいたことと、無縁ではないかもしれませんね。

本来は心理療法の概念なので、今回は、本家プロセス・ワーカーの佐野浩子さんにも伺いながら、タッチセラピーにおけるメタスキルを考察してみました。私にこのテーマをふってくださったセラピスト誌さんにも感謝です。これを機に、もう少し深めていきたいです。他の記事も充実版ですので是非お読みください^_^。

タッチケア支援センターでの講座も、これからは、もっとセラピストの「メタスキル」について、さらに皆様に提案していきたいと思います。

中身はこういう感じです。

イメージの施術写真には、事務局の石井万里子の高齢者施設での施術風景を入れていただきました。

エイミーミンデルの「メタスキル」の表紙はこちら。
(エイミーのサイン入りの大切な本です)

ご報告 中川れい子(タッチケア支援センター 理事長/ エサレン®ボディワーカー)